nifuba

20040418033118

クレしん映画を観てきたかのように思わせて、実はアップルシードを観てきたよ。CMも予告も期待をスポイルさせる方向にしか働かない史上最低級のダメ宣伝としかいいようが無かった当作品だけど、本編は1800円分の価値が十分にある大満足のエンターテインメント大作となっていた。つーか士郎正宗作品の映像化としてはもっとも市民権を得てもよさそうな作品だと思う。いきなり縮小ロードショーなのはあんまりだ!

とにもかくにも素晴らしいのはラストの多脚砲台シーン。8基の巨大な多脚砲台相手にちっぽけな兵士がビュンビュンと立ち向かう様は非常にトクサツ心を刺激されて大ワクワクであったよ。これが実写ベースの映画じゃないのが悔やまれる…とはいえハリウッドでこの映画を撮ったとして、この迫力を出すことはできなかっただろうのでまあいいか。異なるジャンルの映像作品に使われるCG技術が、何かすごく強烈な指向性によって纏め上げられている雰囲気がするんだよな。ここんところのCGバリバリなハイテクアニメ/特撮の総集編、日本オタ技術の一般人への見本市といった感じだ。

話は80年代チックなSFアニメで個人的にはそんなに面白みを感じる事はなかったんだけど、破綻無く盛り上げて素直に落としてたので仕事としては完璧なのか。難解な設定もあろうことか全部セリフで語り尽くしてくれるので、一般受けに関してはかなり良さそうではある。この映画のおかげでアニオタ/特オタになる人がいれば嬉しいなーと思った。

posted by ec / □ permalink / CC:BY / / 2004/04/18 03:31:18