nifuba

20060530091740

MMのほうでチラッと書いたんだけど、こっちでも北米でのゲーム事情について適当な雑感を書いておく。書いた。とっ散らかってるのであとで直すかも。

  • 北米には子供が多いので、キッズゲーム市場がたいへん広い。DSもそこにおいてはそれなりに盤石な感じだし、北米ではPSPが圧倒的に強いとかいう観測は成り立たない。
  • 据え置き機ゲーはほぼアクション/スポーツ。まず箱庭を作って、その中でジャンルを作るという思想がかなり定着している。そのゲーム独自のインターフェイスを作るというスタイルはもはや日本にしか残されていない伝統芸なのではないかとか思ったりもした。
  • ゲーム屋に入るとPSPの棚がドカーンとある。しかしUMDビデオとゲームが混じった棚なので、ゲームだけだと狭いDSとさほど変わらない。ゲーム機としてじゃなくメディアプレイヤーとしてきちんと使われてる様子で、まあトンガリキッズのためのオルタナティブなiPodのよーなものとして観られてる様子。DSは子供とナードと日本人しか持ってない。
  • Xbox 360は本当にすばらしく売れており、まさに一番の稼ぎ頭といった様子。そういえばMSは今年はほとんどXbox用ソフトを出さないみたいだし、北米市場では完全にXbox 360への移行が完了しつつあるという印象。HDD無しの廉価版の存在も大きいんだろうね。
  • でも一番棚が広いのはまだまだPS2。最近値下げがあったので、どこのゲーム屋にもGOD OF WARのGREATEST HITS版と合わせて$150! みたいな感じでポップが置いてある。どこかしこにクレイトスがいて、SCEAのイメージキャラクターとしてXboxにおけるマスターチーフのような位置を占めていた。ちなみに黒人率高めのモールの近くにあったXbox贔屓の店にはマスターチーフの等身大ポップが立っていた。
  • でも「次世代ハードが大々的にアピールされている中で旧世代ソフトが円熟期」のこの状況ってまさにPS2登場時と同じなので、MSの成功がかなり目に見える。この状況しか見た事が無い人が「日本では360は惨敗」とか聞かされても、それは何かの間違いか日本人がキチガイか原爆もう一回落とすかとしか思わないだろう。
  • キャッスルバニアやMGS、Devil May Cryといった(日本以外での売り上げを当てにしている)日本製大作アクションゲームはこちらでも支持されているようす。つまり海外向け大作アクションゲームに注力し国内市場を無視するというのが日本のサードのこれからの海外生存ルートでもあるので、細部に日本人的な丁寧な仕事の見えるすばらしい日本製アクションゲームがどんどん登場する幸せな未来が来る可能性も結構あるんじゃないかなーとかこのへんについて思った。日本のゲーム製作者は国内向け大作RPGの歯車を作る作業にあまりに搾取されすぎているのだけど、彼らが大作アクションゲームの歯車を作る作業に搾取されるようになるだけの話では。ただ、その大作アクションゲームが日本で発売されない可能性もあるので、やっぱり北米版360か…。まーしかしプラットフォームを遊ぶわけじゃないし、Windowsでエロゲーがバンバン出る日本で海外のプラットフォーム侵略がどーのこーの言ってもあんまり関係ない気もする。業界としてはまずいんだろうけど。あとWiiは任天堂専用機として世界中で全く問題なく生き続けるという土台がある以上、PC-98になるわけがないんじゃないかなーとも思った。
  • エロゲーで思い出したけど、ギャルゲーやその類のものはランブルローズとDOAだけだった。他は何も無く、萌え絵は雑誌棚に置いてあるNewTypeの表紙のたぶん高村和宏による『この醜』絵ぐらいだった。HENTAIゲーどこぉ?
  • 近所のGAMESTOPの店員のねーちゃんはサブゼロが大好きらしい。こんどMortal Kombat: Deceptionでも買って反応を観てみたいものだ。

posted by ec / □ permalink / CC:BY / 海外, 北米, videogame / 2006/05/30 09:17:40