nifuba

20050308062021

ローレライを観てきたよ。人物も背景も小道具も事件もオチも何もかもがえらくロマンチックで少々辟易したものの、騙されて観る分にはたいへん心地良いSF架空戦記映画だった。これまたCGIの出来がこのコンテを見せ切るにはちょっと物足りない出来だったので微妙に残念な気分。

あと東宝映画なのに佛田洋が関わってて驚いた。本当に日本の特撮パワーを総結集した超大作だったんだな…その割にさほど心動かされないのはやはり設定と展開の温度差がありすぎて、堅い題材を扱ってるのに登場人物の行動がどれをとってもファンタジーに見えちゃうせいだろーかなーと思った。結局邦画としての日本市場における成功が第一条件なせいで、「制作者はオタ映画だと思ってるのに東宝がターゲットとしてるのは女性層」みたいな不幸な状況にあるのかな。そーいう意味ではこれが大ヒットして、このスタッフが好き勝手やった次作を観てみたくはある。

posted by ec / □ permalink / CC:BY / / 2005/03/08 06:20:21