nifuba

20040703030234

SciFi Classics - 50 Movie Setが届いたので、とりあえず最後のディスクの『Cosmos: War of the Planets(スペース・ウルフ−キャプテン・ハミルトン)』を観てみた。

英語聞き取れてないので不安なあらすじ:新たなる惑星に降り立った主人公たち。しかし仲間のおっさんAを謎のロボットが襲う! ついでに仲間の女Bも襲われる! 関係ないがそこにはテレパシーを使う奇怪な原住民どもが! 彼らも侵略ロボに脅かされていたので、主人公たちの未来兵器を使って共に戦うことになった。紆余曲折の後、主人公は侵略ロボ大王ロボの基盤を細工して、みごと破壊に成功した! やったぜ! と思う間もなく、惑星の地殻変動が始まった。最初の方で襲われた仲間男女を回収し、ついでに共闘した原住民Cも主人公たちと共に宇宙に脱出した。やはり原住民もテレパシーを使う長老よりも、地球の超科学のほうがお気に召したのだろう。くつろいで母艦に帰還する主人公一味。そのころ仲間の女Bが侵略ロボに操られているかのような様子をみせている…しかし本当に操られていたのはおっさんAであった! おっさんAは仲間の女Dを襲う! それを間一髪助け出す原住民C! 原住民CとおっさんAの大バトル! そのスキに逃げ出す女D! 主人公は原住民CとおっさんAのいる区画の壁を開放し、めでたく悪の侵略者と原住民は宇宙の塵と消えたのであった。

ひどい話だった。話がひどいなら特撮はマシなのかと思いきや、吊りすらやっていない宇宙遊泳描写に、ただの岩とストーンヘンジな惑星描写、ダンボール箱に子供が電飾をつけただけのがらくたロボット、俳優の顔もロクに見えないようなコントラスト、特撮以前に撮影技術に問題があるとしか思えなかった。これで77年製作なのかよ。

これのおかげでこのパックに対する期待度が一気に下がったからなのかどうなのかはわかんないけど、次に観てる『They Came From Beyond Space』はかなり観られる出来。10年前の作品にも関わらず、映像的なレベルが明らかに一段上という感じがするな。全体的に青ざめたような色彩も(テレシネを失敗してるのかもしれないけど)作風に合ってて落ちつくな。ガジェットのデザインも俳優の演技もなかなかのレベル。ロケットもちゃんと火を噴いてて古き良きSF感を満喫できる一作。

あと『Warning from Space (宇宙人東京に現わる)』も観たよ。これも安心な出来。まあしかし、20年後の低予算映画なんかと比べちゃいけないような超大作ではあるか。こう年代別に観てみると、やっぱり映画へのCGの導入は非常に映画界にとって大きな出来事だったのだなーと強く実感できた。10年前の名作が陳腐に見えるなんて、異常な事なんだ。

posted by ec / □ permalink / CC:BY / / 2004/07/03 03:02:34