声明

officeこと、河合一穂の逮捕にあたって


2004年2月4日
有限会社ヨセフアンドレオン
代表取締役 中川文人

●本日、警視庁より「officeこと、河合一穂を逮捕した」との報告を受けました。
河合一穂は、当社がコンテンツ制作及び運営を行っている「ASKACCS 著作権・プライバシー相談室」に寄せられたユーザの個人情報を不正な方法で入手し、それをイベントという不特定多数の人間の集まる場で公開し、さらにその情報をネット上に放置して流出、拡散を招いた人物です。また、この間、ユーザの個人情報を盾に、われわれを脅迫した人物でもあります。
われわれは河合一穂をこのように見ておりますので、捜査当局が逮捕に踏み切ったのは当然のことと受け止めております。

●本日、河合の身柄が拘束されたことで、河合の手から個人情報が流出する可能性は小さくなりましたが、個人情報の安全が完全に保障されたというわけではありません。われわれは今後とも個人情報の保全を第一の課題とし、情報の流出、拡散の防止に努めてまいります。また、捜査当局に対しては事件の全容解明とともに、河合一穂の入手した個人情報が流出、拡散しないよう、その保全を強く求めるものです。

●また、当社といたしましては、今回の事件の犯人がセキュリティの専門家を自任する人物で、その犯行の現場がセキュリティ関係者によるイベントだったという事実を重く受け止めています。
現在、ASKACCSの再開に向けた作業を進めていますが、 セキュリティの専門家やセキュリティ技術に依存しないセキュリティのあり方、セキュリティに依存しない情報社会のあり方を模索していかなければならないと考えております。

●また、現在、一部マスコミの間で河合一穂と河合隼雄文化庁長官の関係が取り立たされておりますが、河合一穂と長官の関係については事件発生の直後より承知しておりました。これまで特にその件を問題にしてこなかったのは、40歳を過ぎた人間のしたことを「おじさんのせいにする」「おじさんに言いつける」というのは適当ではないと判断したからで、政府から圧力があったわけではありません。

●本日の河合の逮捕によって事件は大きな進展を見たといえますが、当社の運営上の瑕疵が今回の事件の一因であることに変わりはありません。ASKACCSに情報を寄せられたユーザのみなさま、及びACCSのみなさまには重ねてお詫び申し上げます。

●なお、今回の事件に関して「河合やAD200Xとの交渉の経過も含めてジャーナリストとして明らかにせよ」との声を多数頂戴しております。この件につきましては、ユーザの個人情報の安全が確認されてからとしてきましたが、同様の事件の再発防止につながると思われる事実に関しては、今後、一つひとつ明らかにしていく所存であります。

以 上


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